熊渡から八経ケ岳
2006.7.15
同行者:piccoloさん

「今度の休みにどっか登りません?」とpiccoloさんにメールすると、「川沿いの涼しいところがええなぁ」
とのお返事。
たしかに暑い日が続いているので、少々夏バテ気味。涼しい所でシャッキとしたい。
「う〜ん」と悩むこと、半日。2週連続となるけれど、八経ケ岳へ登ることにした。

山登りに行く日は不思議と早起きができる。
今日は3時に目が覚め、そっと玄関を出た。
piccoloさんを迎えに行き、月明かりの中、天川村へ。
この時間だと涼しくていいんだけどね〜。
ミタライ渓谷を過ぎ、熊渡で右折し、落石にびびりながらガタゴトと林道終点へ。
登山口からはつづら折が続く。太陽が昇るにしたがって、汗がガンガン出てくる。
「全然涼しくないやん。」とお互いにボヤキがでてくる。
杉桧の植林と青葉が美しい広葉樹を交互に見ながら高度を上げる。
セミの鳴き声のシャワーが頭上から降り注いでいる。
登っている時は、えらいダミ声のヒグラシやなぁって思っていたが、帰って調べてみるとハルゼミのようで
あった。
休憩を1本とって、栃尾辻からの稜線に合流。
帰りもここから降りるので、要チェックしておこう。

※はpiccoloさんに写真を提供していただきました。

林道終点 朝日が差し込んできました 広葉樹が素晴らしい
稜線に合流 ここまでテープの案内あり   栃尾辻方面       ※

うるさくつきまとうハエをタオルで追い払いながらの休憩。
尾根の東側をいったん巻いたあと、頂仙岳の西側を徐々に高度を上げながら進む。
さきほどまでの五月蝿いほどのセミの鳴き声がピタリと止んだ。
右手からは、ガスがどんどん湧いてきている。
空が暗くなってきたので、雨を覚悟したが、いつのまにかまた青空が覗いていた。
前から、女性の方の2人連れが下りてこられた。
昨晩は、狼平小屋で泊まられたそうだ。
高崎横手を過ぎ、もう少しで狼平というところで、前を歩くpiccoloさんが木の根っこに滑って大きく転倒された。
無理な体勢で左膝を捻ったようで、狼平小屋の前で治療を兼ねて大休止。
回りを見てみると、ネットに囲まれていないオオヤマレンゲが幾つか咲いている。
綺麗な川の中には、オタマジャクシ。
メチャクチャ冷たい水で顔を洗うと汗がすぅ〜っと引いていく。

暑いんですけど・・・ ガスが流れてきた 景色は見られないけど、いい雰囲気
一眼レフを持ってくるべきでした 修履山 狼平

膝は大丈夫なようなので、予定どおり小屋横の弥山川の上流を目指す。
まずは右岸から取り付く。※下流を向いて、右側が右岸。
水の透明度が全然違う。めちゃくちゃ綺麗やんかぁ〜。
石を飛び越えていると、水面下で大きな岩魚(キリクチ)が泳いでいるのがわかる。
この淡水魚は奈良県の絶滅寸前種に指定されていて、当然捕獲することはできない。
愚かな人間に捕まらないことを祈るだけです。
青空にはぽっかりと白い雲が浮かび、川を渡る風が心地よく、今日はここまででいいやぁっていう気持ちになる。
八経ケ岳方面への沢の分岐で大休止。
先ほどまで前後していた単独の方は、正面の弥山方面へ向かわれた。
河原の法面を見上げると、ここにもオオヤマレンゲが咲いている。
汗で重たくなったシャツを、川で洗う。これで、加齢臭もマシになるだろう。
誰もいないので、ついでに体も洗っちゃいましょうか(笑

狼平のオオヤマレンゲ 朝露が付いて綺麗でした 弥山川
美しさが写真で伝わらないのが残念 オオヤマレンゲの下で

十分遊んだので、いよいよ八経ケ岳を目指そう。
水量が減ってきて、岩をよじ登ったり巻道を使ったりして、上流を目指す。
清水でのアイシングが効いたのか、piccoloさんの膝の調子も良さそうだ。
川はいよいよガレ場状態になり、手足をフルに使って高度を稼ぐ。
粘土状の土手から、美味しそうな湧き水が流れ出ている。
少しずつの湧き水が集まって、大きな流れを作っているんだと思うと、この一滴がいとおしく思える。
稜線の立ち枯れの木が大きく迫ってきた。
何かへんな音がすると思ったら、法螺貝の音のようだ。
法螺貝に導かれるように迷路のような立ち枯れの木を抜けると、あっけなく奥駈道に飛び出た。
ガスが出ているので、山頂からの展望は効かないが、先週よりもマシだ。
少し弥山方面へ下り、フェンスの中のオオヤマレンゲを何枚か撮る。
混雑する山頂を避けて、ちょっと離れたところで本日の昼食。
やっぱり三輪素麺は美味いね!

ファイト〜ォ 一発         ※ 山頂         ※

明星ケ岳の山頂も倒木が激しい。
写真を撮って、尾根沿いの高崎横手へのルートを進む。
高度を下げるに従って、暑さが堪えるようになってきた。
はるか下に流れる先ほどの弥山川が恋しい。
正面には、とがった山容の頂仙岳が見え隠れしている。
日裏山からは、八経ケ岳への沢ルートが確認できた。
土石流の跡のようで、痛々しい。
あんなところを登ってきたとは・・・・・・。
南へ目線を転じてみると、ガスの中に釈迦ケ岳らしき山容が確認できた。
草原のように見えるのは、あけぼの平だろうか。
明星ケ岳からは約1時間で高崎横手に到着。
piccoloさんの膝の調子が思わしくないようで、ここからはゆっくりとしたペースで。
木立の間から見える稲村ケ岳の姿や周りの緑の風景を楽しむ。
何組かの団体さんとすれ違う。
100名山ということもあるが、オオヤマレンゲの咲くこの季節は特に人気があるのだろう。
登山口に向かって降りるにしたがって、気温がかなり上がってきたように感じられる。
沢音が聞こえ出すと、今日の山行はもう少しで終わりとなる。

明星ケ岳 大台に似た雰囲気 頂仙岳
八経ケ岳&明星ケ岳 BGMは蝉の声 トサカ尾山

下市で柿の葉寿司をお土産に買って帰ったら、夕ご飯はなんとチラシ寿司やった(T_T)
「菟田野のみたらし団子のほうが良かったのに〜 (`ε´) 」と嫁さん。
すんません・・・・・・

どちらも美味しかったです

登山口5:00〜7:38高崎横手7:40〜8:00狼平8:25〜8:55沢分岐9:35〜10:30八経ケ岳11:20〜
11:40明星岳11:45〜12:50高崎横手13:00〜15:30登山口

アルバム
もどりゃんせ


レポ中、大変見苦しい写真がありましたことをお詫び申し上げますm(__)m

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