三之公〜池小屋山

2006.6.3
同行者:piccoloさん

コースタイム
三之公林道終点5:00〜7:17馬ノ鞍峰7:30〜8:09霧ノ平8:25〜9:47弥治平峰9:56〜11:38ホウキガ峰11:55
〜12:21池小屋山12:30〜12:54ホウキガ峰13:00〜14:27弥治平峰14:35〜15:37霧ノ平15:50〜
16:45馬ノ鞍峰17:00〜18:47三之公林道終点

車のヘッドライトを頼りに国道169号を川上村へ向けて走る。
大迫ダムの堰堤を渡り、石ころを避けながら林道終点へ。
静かな山並みはガスに包まれ、鳥のさえずりが谷間から聞こえてくる。
準備運動をして、5時に馬ノ鞍峰登山口を出発。
鉄製の階段を登り、まだ薄暗い登山道を歩く。
足元にはフタリシズカ。
明神滝の案内看板を過ぎ、少しずつ高度を上げる。
オーバーハングした大きな岩からは清水が滴っている。
このあたりはヒルが多いとの事で、足早に通過。
piccoloさんは、昨秋にここを歩かれた際に、ヒルにがぶりとされたとのこと。
「ヒルは怖いよなぁ」と聞くと、「朝は大丈夫矢やで」
「なんで?」と問い返すと、「昼(ヒル)間に出るから・・・・・」
いきなりのオヤジギャグに、登山道から滑り落ちそうになった。
かくし平を過ぎると、沢音が小さくなり、急坂に息も荒くなる。
つづら折をえっちらおっちら登る。
針葉樹から広葉樹に植生が変わり、周りが明るくなってきた。
馬ノ鞍峰に続く尾根には、6:35に到着。
シャツを一枚脱ぎ、水分を補給する。
ここから馬ノ鞍峰までは、40〜50分と案内看板にある。
ヒメシャラの続く急坂をゆっくりと登る。
今日は先が長いので、ペース配分が大事だ。
左手にはこれから歩く台高の山稜が続いている。
アップダウンがきつそうで、歩き応えがありそうだ。
ニセピークをひとつ過ぎて、馬ノ鞍峰に到着。
予定していた時間よりも若干早い。

林道終点 三之公行宮址 ここからがキツイ
鉄棒の木 ヒメシャラの林 馬ノ鞍峰

お握りを一つ頬張り、改めてこれからのルートと時間を確認する。
ネットからの情報をpiccoloさんが収集してくれている。
弥治平峰までの所要時間をみて最終判断をすることに決定。
それと、昨年の反省を踏まえて写真撮影は手短に。
昨年は、大又林道終点から池小屋山を目指したが、見事なシロヤシオに感激して、写真を撮ってばかりいたので、
大幅に時間をロスしてしまったのだ。
両側が切り落ちた尾根道を赤テープを頼りに進む。
今日のルートは尾根が狭く、注意が必要。
斜面には潅木が生えているので、落ちても途中で引っかかると思うが、あまり安心はできない。
どんどん下っていくと、今度はロープを使って登らなければならない。
石楠花が一輪日陰に咲いている。
まだ、花を見る余裕があるなって心の片隅で思った。
これから向かう池小屋山方面は、ガスに覆われて確認できない。
周りの景色も春霞がかかったようだ。
地図上ではわからないピークをいくつか越えて、どっと下ると霧ノ平。
テン場にぴったりの平地。
大きなヒメシャラを眺めながら大休憩。
空には青空が広がってきた。
気温が上がると体力を消耗するので、あんまし嬉しくはないなぁ。

石楠花も残っていた 青空が見えてきた まだ余裕があります

ここからのルートは踏み跡が少なく、赤テープと地図が頼り。
逆に広い尾根では、方向を見失いそうになるので要注意。
piccoloさんの背中を追いかける。
尾根は東方向へ向きを変えた。
小高いピークが近付いてきた。
弥治平峰へは案外早く着く。
体の調子も良さそうだ。
ここまで来たら、池小屋山まで行っちゃいましょう。
あいかわらず細かなアップダウンが続き、ボディブローのように徐々に体力を奪っていく。
シャリバテにならないよう、こまめにチョコを口へ。
持病の膝痛は、サポーターのお陰か大丈夫。
途中ブッシュに阻まれるが、そんなにたいしたことはない。
ホウキガ峰の名は小さなテープで確認できた。
時間が惜しいので、お握りとパンの簡単な昼食を済ませ、空身で出発。
急坂を下ると、正面の木立の中から池小屋山が見えてきた。
目標が近くに見えると自然とペースが速くなってくる。
登り返しをノンストップで登りきり、ようやく山頂へ。

弥治平峰 ブッシュ 新緑が眩しい
ホウキガ峰 空身で向かいます やったね!

昨年触ることのできなかった三角点は、ひんやりとしていて火照った手をやさしく包み込んでくれた。
続いて、piccoloさんと握手をして、お互いに写真を撮り合う。
山頂で感激したのは久々のような気がする。
周りの景色はガスって見えないが、ここに立っているだけで十分だ。
でも、あんまり感慨に浸っている時間は、ない。
ようやく2分の1が終わっただけなのだから。
後ろ髪を引かれながら慌しく山頂をあとにする。
デポしたザックを再び背負い、歩いてきたルートを戻る。
目標を達成したせいか、それともザックが軽くなったせいか、足取りはかなり軽い。
体力消耗に備えて、さきほどリポDを飲んだのが良かったのかもしれない。
こちらから歩くとピークを避けた巻き道が良く判り助かった。
ただ、違った尾根に入り込まないように用心深く歩くことを忘れてはいけない。
とうとう霧ノ平を過ぎたあたりから太ももがピクピクしてきた。
登りでは、ダブルストックを駆使して体を持ち上げる。
腕も疲れてきたなぁ。
往路の時の記憶を甦らせながら狭い尾根を南方向へ進む。
馬ノ鞍峰には、17:00。
時間的に余裕があるので、ケガのないようゆっくりと下ろう。
最後の燃料補給で、piccoloさんからカステラを頂く。
西日を受けて、新緑がステンドグラスのように輝いている。
ヘッデンを使う必要もないようだ。
登る時は苦しかったつづら折の坂を下りきった。
準備した2.5リットルのドリンクをさっき飲み干したので、冷たい沢の水を飲む。
おかげで疲れた体が生き返った。

山頂下のアカヤシオ 緑に囲まれてます ひんやりして気持ちイイ
尾根には根がへばりついてます でっかいサルノコシカケ ようやく馬ノ鞍峰に戻ってきた

約14時間振りに戻った登山口では、前泊のパーティーが宴会中。
今日初めて会う登山者だ。
「こんな遅くまで、どこへ登ってきたん?」と赤ら顔のおっちゃんA。
「池小屋山まで、日帰りで」
「へっ!?兄ちゃんら若いナァ。まさか平成生まれやないやろ?」
そこへおっちゃんBが来て、「大正生まれかなぁ〜?」
「あんたが大将やがなぁ〜」と、おっちゃんA。
「・・・・・・・・・・」
どっと疲れが出てきたのは言うまでもない(笑

戻るべ

おまけ
カステラとお茶で乾杯!



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