袴ケ岳
2006.5.14
山へ登った時に、いろいろと花の名前を教えて戴く機会が多い。
でも、なかなか憶えられへんので、教えていただいた方には申し訳なく思っている。
そんな中、イワカガミは何とか憶えていて、昨年のゴールデンウィークに見たイワカガミを見たくなった。
時期は遅いけれど、どうでしょうか?
袴ケ岳は、榛原から曽爾方面へ向かうときに、正面に見え隠れする台形の山。
その形が、袴に似ているからその名が付いたとか・・・・・・。
宇陀市榛原区内の国道369号線を走り、諸木野方面の看板に従って、左折する。
うっそうとした杉の木立の中を対向車を気にしながら、ハンドルを操つる。
めったに対向車は来ないと思うけど、待避所が無いので苦労しそう。
前方が明るくなってきたら、諸木野の集落だ。
田植えの終わったばかりの田んぼが、谷にへばりつくように眼下に見える。
山桜の花びらが、道端に綺麗なピンクの帯模様を描いている。
あと数日早ければ見頃やったかも知れない。残念。
集落を過ぎ、砂利道とコンクリート舗装の道をがたがたと車を震わせながら、登山口を目指す。
この林道は、旧伊勢本街道で、その昔は伊勢詣での旅人が行き来していたそうだ。
榛原も宿場町として賑わっていて、当時の旅籠も何軒か残っている。
その中でも、本居宣長の「菅笠日記」に出てくる「あぶらや」は、有名。
1772年に泊まっているというから、230数年以上前の建物!
|
|
|
国道369号線から諸木野方面へ |
右「いせ本街道」へ |
花びらの吹き溜まり |
登山口に車を停めて、身支度を整える。
携帯電話を持ってきたつもりが、テレビのリモコンを持ってきていて、自分の馬鹿さ加減に唖然。
最近物忘れが多くなってきたような気がする。
気をつけよう(笑
昨日の雨で、川になった林道を歩く。
10分ほどで、「袴ケ岳」の小さなプレートがあるので、見落とさないように。
ここからは、赤いテープを頼りに尾根をまっすぐ目指す。
足元はぬかるんで滑りやすいので要注意。
受験勉強の時には、「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」をよく聞いた。
新世界ツアーもいったし、どっぷりとしたぬかる民やった。
千房のぬかるみ焼ってまだあるんかなぁ?
って考えゴトをしながら登っていたら、ずりっ!
慌てて手をついたので、ドロドロ・・・・・・
尾根には10分もかからずに到着できた。
でも勾配がきついので心臓バクバク状態。
Tシャツ1枚になり、痩せた尾根を進む。
地元の方が刈っておられるのか、昨年は先が見えないほど生い茂っていた笹が、今日は綺麗に刈り払われていた。
足元には、イワカガミの葉っぱ群生しているが、花はもう終わったようだ。
ガクだけの姿がちらりほらり。
なんとか花の姿を見つけて、写真を数枚撮る。
登山口から山頂までは、20分少々。
今日の山頂からの景色は、モヤがかかっていていまいち。
でも、山々の新緑が眩しい。
ほんまにいい季節になりました。
戻りますか?