甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳
〜南アルプス〜
 長野県
 2010.8.16〜17
同行者:おかん
 


おかん(嫁さん)との夏山は、南アルプスへ。
先月、鳳凰三山から眺めた山々を歩けるかと思うとワクワクしてきます。
地元の夏祭りをノンアルコールビールで乗り切り、22時に出発。
中央道伊那ICから約30分で仙流荘駐車場へ到着。時刻は2時やったかな?
5時ごろ起きて、出発の準備です。


★★コースタイム★★
■■8月16日■■
仙流荘5:50===(バス)===6:40北沢峠===6:50北沢駒仙小屋7:20===8:40仙水峠9:00===10:10駒津峰11:10
===12:05甲斐駒ケ岳12:25===13:10駒津峰===14:05双児山14:15===16:00北沢峠===16:15北沢駒仙小屋
■■8月17日■■
北沢駒仙小屋4:10===4:45二合目合流===5:50大滝頭(5合目)===6:50小仙丈ケ岳7:10===8:10仙丈ケ岳8:40
===9:15小仙丈ケ岳===9:50大滝頭===10:30二合目合流10:40===11:00北沢駒仙小屋12:10===12:30北沢峠13:00
===(バス)===仙流荘14:00



■■8月16日■■
仙流荘発5時50分発の臨時バスに乗って、北沢峠へ。
車内は満員で、重たいザックは膝の上。
この体勢が苦しい・・・・・。
バスの運ちゃんの軽妙なアナウンス。でも、1時間弱の移動時間で、軽い車酔い。

北沢峠から10分ほどヨタヨタと下った北沢駒仙小屋へテントを張って出発。
※テン場代:500円/1人
30張りほどのテントは殆どが出発されているようです。

仙水峠までは、沢伝いの樹間の穏やかな道で、八ケ岳の南沢の雰囲気。
いや普段歩いている大峯の香りもしているかな。
朝もやが立ち、なかなかエエ雰囲気です。
仙水小屋で冷たい水を補給。
ほんまに水が美味しい。

ゴーロ帯を過ぎた仙水峠で、長めの休憩。
甲斐駒の山頂は、まだまだ見上げなければなりません。
さぁここから駒津峰までは高度差500mを一気に登るんです。
木の根っこや岩で階段状になった急坂をゼ〜ゼ〜言いながら登ると、後ろにいるはずのおかんは、まだ遥か下。
先に行ってるで〜と、駒津峰で待つ、待つ、待つ・・・・・。
待てど暮らせど、姿は現われません。
おかんの運命や、如何に??
                      
仙流荘バス停の時刻表
この写真があとで役に立った
テン場 小屋の横の橋が登山口









久しぶりの山歩きのためか、ペースが上がらないおかん。
なかなか駒津峰へ来ないので、登ってきた人に片っ端から聞いてみると
「そういえば、休んでましたよ。ずっと下でした」
「私も遅いですけど、その方も遅かったですよ」
げ〜〜、大丈夫かいなと、少し下っていくと、よたよた歩いてくる姿を発見!
結局2時間近くかかって上がってきました。
「全然力が入らへんねん・・・・・ここで休んでるわ」

という訳で、甲斐駒へは私一人で行くことに。
それにしても待ち過ぎて体が冷えてしまい、体が重いやんけ〜。
直登コ―スに取りつき、岩を掴んでグイグイと登っていくと、ようやく体が温まってきました。
最後のザレ場を過ぎると、山頂はもうすぐ。
周りはあいにくのガスで真っ白けやけど、まぁいいか〜。
単独の方とおしゃべりをしながら、栄養補給。
時折ガスが晴れますが、長居は無用です。
帰りは巻き道コースで。
滑る足元に注意しながら、おかんの待つ駒津峰へ戻り、北沢峠方面へ。
双児山では、ガスも晴れて甲斐駒が綺麗に見えてきました。
ここからは、木々に覆われた登山道。
心なしかおかんの表情も元気になってきたようです。
ここまで来れば、あともう少しです。

と、油断したのが間違いでした。
後ろから来た方に道を譲って、歩きだした途端「痛い!!」とおかん。
左膝に激痛が走り、満足に歩かれないようです。
しゃがみ込んで痛そうな表情。
さぁ、いったいどうする!?










このままでは日が暮れてしまうので、とりあずテーピング処置。
なんとかゆっくりと歩けるようなので一安心。
でも、北沢峠までの道のりの長さといったら・・・・・
小屋が見えたと思ったら、ただの枯れ木やったり、空耳で車の音が聞こえたりw
双児山から2時間近くかけて、4時にようやく到着。
疲れがどっと出ましたよ。

テン場へ戻り、まずは缶ビールをプシュ!
無事下山できたことに感謝です。
おかんは、元気なく少し飲んで少し食べて、寝袋へ。
私は準備した2人分の夕食をたいらげて、2本目の缶ビール。
周りは、大学生や女子高生のパーティで賑やかですが、みんなマナーを守って、いい雰囲気♪
結局、我が家は8時頃には眠ってしまったようです。
明日は、早起きをして仙丈ケ岳へチャレンジ!

体力無いナァ・・・・ 体重はあるのにナァ・・・・



■■8月17日■■
朝3時に起床。
7時間ほど熟睡できたかな?
見上げると満点の星空で、昴が真上に見えています。
天の川を見たのは久しぶり。
周りのテントも出発準備をしている中、スープとパンの簡単な朝食を食べて出発です。
ただし、おかんは留守番。
4時のバスに間に合うように下山するわ。
それまで時間つぶしといてね。

山小屋への入り口の反対側にある2合目へのショートカットコースを選択。
でもね、暗闇をヘッ電で歩いていると、車酔いのように気分が悪くなるんですよ。
皆さんはそんなこと無い?
吐き気が治まるまでちょっと休憩。
2合目を過ぎると、もうヘッ電も必要ありません。

ザックが軽いせいもありますが、快調に3合目4合目を通過。
残念ながら日の出を見ることはできませんでしたが、鳥のさえずりが森に広がってきました。
5合目からは急な登山道に変わり、ちょっとペースダウン。
でも、森林限界を過ぎるとその絶景に感激!
北岳の左手には、富士山も薄っすらと見えています。
小仙丈ケ岳では、尾根の風景を心行くまで愉しんでいたのでした。
この景色、おかんに見せてあげたかったなぁ〜。
今頃どうしてるんやろ?
(まだ熟睡中のようでした・・・・・・)




小仙丈岳からは、仙丈ケ岳の山頂は遥か向こうに見えています。
しかし、コースタイムはたったの1時間。
う〜ん、もっと掛かりそう。

稜線から風景を楽しみながら、ゆっくりと足を進めます。
富士山はガスに隠れてしまいましたが、中央アルプス〜北アルプス〜八ケ岳、そして昨日登った甲斐駒の
パノラマの風景が、素晴らしいです。
爽やかな風が、汗を吸ったTシャツを乾かしてくれます。
きっちり1時間で山頂に到着。もう最高!
元気なグループは、テン場で隣やった女子高の登山部です。

平日のためか人も多くなく、ゆっくりと景色を楽しめます。
時刻は、9時。少しずつガスが上がってきました。
ん、まてよ。もしかしたら、4時のバスよりも早いバスで帰れるのでは・・・・・。
何時発やったっけ?
そこで役に立ったのが昨日撮ったバスの時刻表。
このペースだと1時のバスに余裕で乗れそうです。
そうと決まれば、下山。
登ってきた賑やかな集団は、同じくテン場で隣やった大学生。
テン泊装備で山のようなザックを担いでいるにも関わらず、ここまでのコースタイムは私と変わらず4時間とのこと。
若いっていいですね〜。
あと1週間縦走するそうです。羨ましい〜〜。

◆特別企画で、同時刻の山頂とテン場の様子を2元中継します◆
おやじの写真
甲斐駒をバックに 仙丈ケ岳山頂 大仙丈ケ岳

おかんの写真
暑くて目が覚めました ハムを焼いて チーズと一緒に挟んでホットサンド完成








下りも快調。
途中で、テン場を見降ろすことができる場所があるんですが、おかんの姿も確認できました。
でも「お〜い」と呼んでも聞こえへんやろな〜。

山頂からは2時間20分で、テン場に到着。
時刻は11時。
あらかた片づけをおかんがしてくれていますが、姿は見えません。
テントやら、マットやらを片付けますが、荷物が増えて、ザックにパッキングをするのに思いのほか時間が
かかりました。
なんで帰りは、荷物が増えるんでしょうね。
60L+30L+サブザックはもうこれでもかというくらい膨らんでパンパンです。

そのうち戻ってくるやろうと、川で冷やしたビールを飲んで待つことに。
暑いときのビールは美味いね〜。
これなら、1時発のバスに余裕で間に合います。
でも、待てども姿はみえず
時刻は12時過ぎ。
ここからバス停までは、登りの道を15分。
このでっかい3つの荷物を担いで15分かぁ・・・・・・・。
焦ってきました・・・・・。

           





バスの時間が迫ってきましたが、おかんは見当たらず。
2時ごろに下山すると言っていたので、たぶん北沢峠の長衛荘へ行っているのかも。
仕方なく20キロ以上ある60Lのザックを背負い、おかんの30Lのザックは前に、右手にはおかんの登山靴やらを
入れて膨らんだサブザックを持ち、峠を目指します。
テン場の皆さんからは、異様な光景に映ったんでしょうね、あのオッサンどうしたんやろ?の視線がビシバシ・・・・・・

ビールの酔いと、下山した疲れも手伝って、峠までの登りの林道は、フラフラ状態。
途中で一回休憩をはさみ、何とかバス停へ到着。
滝のような汗が、体全体から噴き出しています。
息を整えていると、涼しい顔をしたおかんが山小屋から出てきましたが、私の姿は目に入っていない様子。
ガクッ・・・・・。

こちらから声を掛けて、ようやく感動の再会です。
「へ〜、もう降りてきたん?」
予想通り、山小屋で時間つぶしをして、カレーうどんを食べていたとか。
バスの時間まで、少し余裕があったので、ラーメンをおごってもらいましたよw

仙流荘で温泉に入り、途中のSAで夕食を食べて、20時には無事我が家へ到着。
いろいろとハプニングがありましたが、思い出多い山行となりました。






戻るん?

            
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